インド貧乏旅行が体感できる!!おすすめ度
★★★★★
なかなか手厳しいレビューもありますが……、私はけっこう好きです。
インドの安宿を渡り歩く旅行なんて、実際自分ではできそうにありませんが
これを読むと「うわ〜〜、たいへん」って
まるで自分も行ってきたかのように実感できて楽しいです。
それだけで、いいのではないでしょうか?
感情の地平線おすすめ度
★★★★★
〜人が対象を認知、体験する際には必ず意味付けと解釈が成されます。快と不快、恐怖、喜び、悲哀、怒り、などなど。つまり意味付けと解釈の多くは感情や記憶に関連しています。その上に理性による判断が成り立ちます。すなわち、私たちは皆、それぞれの脳に刻み込まれたフィルターを通して感情や記憶によって修飾された世界しか体験できないのです。しかし、ね〜〜こぢるの作品においてはいかなる体験にも解釈と意味付けが加えられていません。これはやろうと思ってもできることではありません。例えて言えば禅の修行をして悟りを開いた偉い人がやっとのことでたどり着いた境地も、ねこぢるにっとては生得的な居場所だったのでしょう。ねこぢるの作品の圧倒的な現実感は、「リアル」という言葉とは少し違います。感情に訴〜〜えかけない、言い換えれば感情を迂回した地点における完全に中立的な体験です。精神科医としていうならば、やはりschizophrenic(造語)であり、純粋に本質属性だけから成る体験といえるでしょう。このインド体験においても同じことが言えるのではないでしょうか?この希有な作品から私たちはねこぢるの体験していた世界をかいま見ることができるかもしれません。〜〜悲しいのは、それでも私たちがねこぢるの作品に意味付けと解釈を加えずにはいられないこと。〜
「負け犬」も納得の夫婦善哉おすすめ度
★★★★★
「負け犬云々」という本が流行ってから、「は〜い、負け犬で〜す!」と明るく言う友人が増えたのは、平凡な夫や行儀の悪いガキのために、贅沢な買物やエレガントなリゾートでの休日を諦めようというキャリアウーマンなんて1人もいないからだ。でもこの本にはガツンとやられた。私は別にインドに興味があるわけでもないし、エレガントとは程遠い貧乏旅行記なのだけれど、マンガ家ねこぢると夫山野一が人生の縮図のようなせちがらいインドを、助け合いののしり合いながら進んでいく様は、「男と女がつがう理由」という、今まで考えた事のなかったテーマを垣間見させた。超先進国日本の、サイコーに環境のいい職場で、サイコーの教育を武器に戦う女たちにとって、男は戦友やライバルであっても自分を根底から支えてくれる他者とは写らない。これは未だに独身貴族を決め込んでいるトップビジネスマンにしても同じだろう。異国のなかの異国、インドにぽつんと放り出されたねこぢると山野を見て、人類が何の疑問もなく続けてきた「結婚」という行為のかけがえのなさに気付く。そこまで病んでしまった私たちの是非はともかく、これはそういう本のひとつだ。『冬ソナ』みたいにドラマチックじゃないけれど、笑いながら納得させられてしまう「純愛マンガ」。仕事も愛もすべて手に入れたねこぢるが、これ以上に望んだものって何だったのだろう?彼女がいない今、尋ねる術はない。
どんな旅行記よりも生々しい!
おすすめ度 ★★★★★
故ねこぢる先生が旦那さんと二人でインドに行った時の体験談をマンガにした作品。絵はとてもかわいいのだが、そのインドの描写のなまなましい事。この作品をみて、すごくインドに行きたくなった。神秘の国インド。そこで起こる数々のエピソードは一見の価値あり!