ただ、全体的に写真が小さいのが少々残念。変形版型は本書の独自性を主張しているようでとても好きなのだが、この写真のクオリティならガイドブックというより美術書として制作したほうがよかったと思う。ということで星4つ。
インド関連書の最高峰おすすめ度
★★★★★
インドに関する本は星の数ほどあり、レベルもさまざまですが、
日本語で書かれたものとしては本書が最高峰ではないかと思います。
ほぼ三十年にわたるという著者のインド建築行脚の成果が
惜しみなく注ぎ込まれた本書ですが、その完成度は圧倒的です。
デザインや構成の上でも非常に優れており、
高品位の写真の量と、凝縮された情報の質を考えれば、
この価格は驚くほど安いと言えるでしょう。
私はこの本を片手に3ヶ月間インドを旅したことがありますが、
ガイドブック(英語の)にも載っていないような
相当マイナーな建築物までが網羅されている上に、
建築一般に無知な私でも楽しめる解説の文章も親切で、
非常に濃密な体験になりました。
バーダーミやビシュヌプル、ラナクプル、ギルナール山など
本書がなければその存在すら知らなかったはずですが、
一般的な観光コースからは外れているこれらの場所に
超一流の建築遺産が隠されていることを知った時、
インドの奥深さを垣間見たような気がしたものです。
インド関連書籍の傑作おすすめ度
★★★★★
インド全域をほぼ網羅する建築写真とその解説が、ぎっしりと詰まっている。
いわゆる建築物の解説書の枠を越え、実際に足を運び、自分の五感で体験するための配慮が秀逸である。特に、一般のガイドブックでは余り触れられていない町の地図、遺跡群の図面など、旅行する者にとっても、大変に実用性のあるものに仕上がっている。
掲載されている数々のカラー写真は、学術的用途として地道に取材されたものでもあり、非常に品質が高い。ページをめくる度、毎回興味を喚起される稀な書籍である。
写真が素敵おすすめ度
★★★★★
写真が多く、バーチャルでインドを旅している気分になってきます。早く生のインドを見たくてウズウズしてきます。地図や解説もわかりやすく、ためになります。
概要
インドの278の都市・村における612の建物をカラー写真入りで紹介したガイド。インドを北・東・西・中・南の地域に大別し、さらに州で分類して都市ごとに収録。建物名・建設年代・設計者名・建築様式の分類を記し、解説・地図を付す。巻末に五十音順の建築家索引・地名建物索引・一般用語索引・インド建築史年表がある。―今、インドの建築が面白い。