海に沈む夕陽、川の流れ、道端の小さい花、ホタルの群れ、たき火の炎…私達が忘れかけていた、そういうものを見つめる時間、感じる時間をあたたかく、懐かしく思い出させてくれるような本でした。
こころがほぐれてくる本です。おすすめ度
★★★★★
秋谷の山の上にある、小さな古い木造の平屋。
すぐ裏手に山を背負い、脇には段々畑、そして正面に山間の隙間からV字に垣間見える青い海。。。
長男と愛犬サンと一緒にそこで暮らす、写真家・広田行正さんと、奥様である創作家・広田千悦子さんが、自らのライフスタイルを中心に丁寧に作り上げた本が、この『湘南ちゃぶ台ライフ』です。
手に取ったとき、予想以上の厚みと紙の質感の柔らかさにびっくりしました。
フルカラーの写真をふんだんに使った本なのに、よくある「ツルツル・ピカピカ」の紙ではない、ちょっとザラリとした、ソフトな紙。
これが千悦子さんの描くイラストや、エッセイの雰囲気にぴったり!
広田さんの写真も、御自身のHPのギャラリーやポストカードのような「くっきり感」は!少々ナリを潜め、ほっくりと、しっとりと、『ちゃぶ台ライフ』を描き出している感じがします。
1ページめくるごとに現れる、心に染み入るような風景やこどもの写真と、暖かい言葉で優しくつづられるエッセイ。
1ページめくるごとに、自分の気持ちが、ほくほくとほぐれていくような気がしました。
広田家のナチュラルなライフスタイル、心地よいと感じる視点、ものごとの考え方、時に哀しみに打ちひしがれて涙したエピソード、人との出会い、海とのふれあい、自宅出産のこと、美味しそうなベジタリアンレシピ、お勧めのお店。。。
とにかく内容の濃い、充実した一冊に大大大満足!!(*^^*)
映画館で映画2本見る以上の素敵な時間が、好きなときに好きなだけ過ごせますよ♪自信を持ってオススメしたい一冊です。
好きなところで暮らす、贅沢。おすすめ度
★★★★★
いい感じに力の抜けた装丁や、優しい文章、美しくて人間を感じさせる写真が、とても心地よい。スローライフというけれど、これが当たり前な気がする。石けんで暮らしていたり、ビーチクリーンなど、じぶんとの共通点もたくさん見つけて、なんだか身近に感じる本でした。ほっと力を抜きたい時におすすめ!
概要
全国から注目される憧れの「湘南」。そこに住む人々のあたたかいつながりと、四季折々の美しい自然を、湘南在住のアーティストが綴ったスローライフ本。簡単ヘルシー料理、薬を使わず熱を下げるなど、暮らしの知恵も満載。
出版社 金森純子, 2003/12/23
湘南にはこんなにも美しい景色とあたたかい暮らしがあった
広田行正さん、千悦子さんにはじめてお会いしてから、数年の月日が流れました。その間にさまざまな本の企画を考えたり、一緒にご飯を食べたり、お話を伺ったりしているうちに、「この2人の生活そのものを本にしよう」と思うようになりました。おしゃれなイメージの強い湘南で、ちゃぶ台のある、心豊かな暮らしをしている…。そのことに強く心を動かされたのです。正式に企画が通ってから本の完成まで約一年。その間に湘南の四季の写真を撮影していただいたり、少しずつエッセイをまとめていただきました。デザイナーの椎名さんもまじえて、何度も何度も話し合い、イメージをふくらませ、本を作りあげたのです。編集の私にとって、この本はとても大切な、忘れられない本となりました。出版社レビューを書く前に、たくさんの方々が書きこみをしてくださっているのが、とてもうれしくて、広田さんたちのあたたかさが多くの人に伝わったのだと、いま幸せな気持ちでいっぱいです。一人でも多くのかたにこの本が愛してもらえますように。この本からみなさんが元気を受け取って欲しいと思います。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
広田 行正
南の島を中心に気持ちのいい水、海、地球の色やなつかしい風景の中にいる子供たちの撮影を続ける
広田 千悦子
93年よりこころがほっとできるようなものづくりをしたくて活動をはじめる。イラスト・ことば・書・やきもの・エッセイなど活動は多岐にわたる。自宅を会場にした写真家の夫との二人展をライフワークとし、春と夏の年に2回開催。その他、尾道、東京など各地で展覧会を開く。イラストの仕事として、「喜びの種をまく人たち」(BABジャパン出版局)など。2000年、称名寺芸術祭でアート部門グランプリ受賞。国連女性開発基金(UNIFEM)のポストカードに作品を提供